日本語の作文の書き方 - 重要なのは構成だ!

文章といっても、色々な文章があります。手紙、メール、小説、詩、論文・・・

 

論文や作文を書くとき、皆さんは、まず内容を決めますよね。

 

次に気を付けてほしいのは、構成です。

 

書き始める前に、必ずメモを取って、構成を作りましょう。その方が、結局時間の節約になります。

 

例えば、日本留学試験の記述問題の場合、次のように構成するといいでしょう。

 

1 書き出し

 まず、これから何について書くか述べます。ここで自分の意見を簡潔に書いておくと、読み手にとってわかりやすい作文となります。

 

2 発展

 自分の意見について、理由や根拠、例を挙げ、なぜそう考えるのかを明確にします。

 

3 反対意見に対する反論

 反対意見を一部受け入れた上で反論すると、説得力が増します。

 

4 結論

 1で述べた自分の意見を、別の言い方で繰り返し、まとめます。

 

次のような問題を例に取って見てみましょう。

 

旅をするとき、なるべく多くの場所を見て回りたいという人と、一つの場所に長く滞在したいという人がいます。あなたはどちらですか。400字から500字で、理由も述べてください。

 

 

まず、構成をメモします。

 

1 私は、旅をする時、一か所に長く滞在したい。

2 例えば、日本で一週間旅行するとしたら、信州を深く味わいたい。

3-a もし東京や京都、東北などと多くの場所を回ったら、何一つ深くは味わえないだろう。

3-b 確かに、また日本に来られるかどうかわからないから、この機会にたくさん見ておきたいという気持ちもわかる。しかしだからこそ、一か所に留まって、その印象をしっかりと心に焼き付けたい。

4 だから、私は旅行するなら一つの場所に長くいたいと思う。

 

このメモをもとに作文を書くと、次のようになるでしょう。

 

私は、旅をする時、一つの場所に長く滞在したいという意見に賛成である。

例えば、日本で一週間旅行するとしよう。春か秋なら、東京に2日間、残りの5日間は信州で過ごしたい。山に登ったり、温泉につかったり、お城を見たりして、この地方を深く知ることができる。おいしい山の幸や蕎麦、わさびに舌鼓を打つこともできる。5日間同じところに滞在すれば、土地の人と言葉を交わす機会もあるだろう。

反対に、なるべく多くの場所を見たいと思ったら、東京に2日、京都に2日、東北に2日、大阪に1日といったところだろうか。効率的に有名な場所ばかりを回って、ゆっくり心に刻みつける暇などないだろう。

もちろん、日本にまた来られるとは限らない。だから、せっかくの機会になるべく多くのものを見ておきたいという気持ちもわからないではない。

しかし、だからこそ私は、一つの場所をじっくり味わい尽くしたいと思うのだ。もう二度と来られないとしても、心に鮮やかに刻みつけられた土地の印象は、色あせることはないだろう。

 

一つの場所を深く知りたいから、旅をするなら、一か所に長く留まりたいと思う。

 

これで466字だと思います。

 

どうですか。信州に行ってみたくなりましたか。

e-mail: noake@japanese-as-second-language.net 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Photo credit: Yuya Sekiguchi via Visual Hunt / CC BY